お盆は、先祖の霊を迎えて供養する日です。
旧暦7月、あるいは新暦にあわせ8月に行う地域が多いですが、珍しいことに我が家のお盆は7月31日から8月2日までの3日間となっています。
諸説あるようですが、私の暮らす地域では昔は養蚕が盛んであったため、農閑期にあたる旧盆と新盆の中間にお盆が行われるようになった名残りのようです。
お盆の期間には、精霊棚(しょうりょうだな)を飾り付けます。
昔は立派な祭壇を準備したようですが、現代では簡略化され仏壇前に小机を置いて飾り付ける場合が多いです。
各飾り付けについて簡単に説明します。
- 精霊馬:
きゅうりを馬、なすを牛に見立てて飾ります。足にはおがらを使います。
先祖の霊が帰ってくるときは馬に乗って急いで帰ってきてほしい、帰りは牛に乗って(広い背中にお土産を沢山積んで)ゆっくり帰ってほしいという気持ちの現れです。
馬と牛は仏壇に向くように置きます。 - ミソハギ:
写真の右側にある紫色の花。盆花や精霊花といった別名もあるほどのお盆には欠かせない花です。
ミソハギの枝に水を浸して水の子に注ぎ、お清めをします。 - 水の子:
蓮の葉に洗った米とさいの目に切ったなすやきゅうりを盛りつけたものです。
- ほうずき:
形が提灯(ちょうちん)に似ているところから飾ります。 - 盆提灯:
精霊は迎え火や提灯の明かりを頼りに帰ってくるといわれています。
昔はお墓まで提灯をつけて迎えに行ったそうですが、今は庭の端に数本のお線香を立てて、
残りの数本のお線香を持ち、その明かりでご先祖様を迎え入れます。
- お迎えのお膳:
お迎え日31日の定番の献立は『糸こびとなすといんげんの煮物』です。
ご飯、お味噌汁、漬物、煮物、和え物などを供えます。 - お迎え団子:
入りと明けにお団子を供えます。 - お饅頭:
昔は茹で饅頭を供えていましたが、現在は蒸し饅頭を供えています。
- 送りのお膳:
送り日2日の夕食の献立はそうめん。お盆が終わり、ご先祖様が帰って行くとき、馬と牛の手綱としてきゅうりとなすの上にもそうめんを2~3本のせます。
お迎えでは、31日の18時頃にお線香を持ち、『盆様盆様、この明かりでおいでない』と唱えながら、庭の端にお線香を立てて先祖を迎えます。手に持ったお線香のうち、2~3本はお迎えの明かりとして自宅に持って戻ります。
送りの2日、23時頃にはお線香を持ち、庭の端にお線香を立て『盆様盆様、この明かりでお帰りよ』と唱えながら先祖をお送りします。
この時、馬と牛はご先祖様が帰るように外に向けます。そして送り終わると玄関の外に出し、次の日にお清めの塩とともに処分します。
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今回は我が家のお盆の様子を紹介させていただきました。
地域、そして家庭によって飾り付けやしきたりは異なりますよね。それぞれに受け継がれたしきたりや風習がこれからも続くのは素晴らしいことですね。
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